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2012年4月22日日曜日

大和岩雄氏の本

大和岩雄(おおわいわお)氏の本を、岡山県立図書館から8冊ほど借りてきた。
新版古事記成立考、新版日本書紀成立考、十字架と渦巻き、邪馬台国は二ヵ所あった、他です。

大和氏の「秦氏の研究」は私も所蔵しているが、そのほかはなかなか手が出ない。結構高価な本が多いので・・・

さて、詳しくはなかなか読みきれいないので、大和氏のだけでも知っておきたいと思って読んでいる。
一つは「古事記偽書説」・・・・新版の「古事記成立考」には初版の「古事記成立考」への反論を一つ一つ取り上げて反論している。「古事記」特にその序文は平安初期に書かれたもの、との説はかなり説得力がある。
「天照大神と前方後円墳の謎」も面白い、そして「十字架と渦巻き」
地元岡山の、薬師寺真一氏の「楯築遺跡と卑弥呼の鬼道」と通じる内容がある。

「邪馬台国は二ヵ所あった」では、邪馬台国は機内と九州と二ヵ所あった。古代「倭」は連合国家体制でその中心に立ったのが巫女である、卑弥呼だった。と言う見解か?
注目するのは、大和氏の見解に、「吉備」の位置づけが明快であると言うことである。
考古学者の研究成果を高く評価しているのが注目される。近藤義郎教授の研究成果も評価。

古代祭祀の内容はまだ十分消化しきれないが、前方後円墳の成立とその意味するところ、世界の祭祀の形態との比較から、世界史的な立場からの日本国家の成立のルーツが明らかになるヒントがあると感じている。

世界人類の文明史的観点から、日本列島における国家成立と、その中でも「吉備」の占める役割がキーポイントである。

大和氏の見解からまた一つ、「吉備」の果たした役割が見えてきたし、今後の人類史における「日本」の役割がはっきりしてくるのではないか。

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