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2014年9月14日日曜日

秦氏を考える

最近、読み始めた「続 秦氏の研究」大和岩雄氏の著作、先の「秦氏の研究」に続く大著である。
  今回の著作で、大和氏は秦人・秦の民について、その技術、芸能、巫覡の技に着目、秦の指導者層である「秦氏」よりも秦氏人引き連れられて来た人民のj実像を記述している。
  華やかな表舞台に登場する秦氏の指導者より、人民に着目することで、より秦氏全体の実像を知ることができる。大和岩雄氏はあとがきの中で自らを85歳の老人と記している。渾身の力で書かれた本著は、日本における秦氏研究に多大な貢献をする著作となるであろう。
  正史の中では何故か無視され河内の秦の民の話から始めて、鍛冶の技術集団としての秦の民、古代祭祀から、八幡、稲荷、白山信仰に深く関わり、和気清麻呂や空海との関わりなど詳しく著述している。
  秦氏の実像を知る上で必読と思う。

2014年9月11日木曜日

岡山人物銘々伝を語る会第98回例会

岡山人物銘々伝を語る会第98回例会のご案内です。
代表代行の久井勲さんの先回例会のまとめとご案内です。
皆様の参加お待ち致します。
参加希望は山田まで または
okayamajinbutsu@gmail.com

                               

「岡山人物銘々伝を語る会」第98回例会のご案内                          
                              世話人代行  久井 勲
8月の第97回例会は、大濱文男さんに「古川古松軒」について話していただきました。古松軒の花咲いた時期は主に寛政期。地理学という、地味ながら時代はその充実を待っていた研究分野で、
   丹念に丁寧に記録を重ねていく姿は、やがて松平定信にまで聞こえるようになりました。“地理学”
といっても、地理・測量面といった客観的な事柄にとどまらず、今日でいう地誌・生活・地政・生業
といった人間的な事柄についても、几帳面に現地・実検主義で調査記録する“メモ魔”であったよう。
の描いた「備中国加夜郡高松城水攻地理之図」により羽柴秀吉の水攻め堤防が実際は300メート
ル程度であったことが最近裏付けられたようで、現代においても新たな驚きをもたらしてくれていま
す。主著の「西遊雑記」、「東遊雑記」のうち、「東遊雑記」はすでに東洋文庫で刊行されているよう
で、これを読んでみたい気になりました。想像するに、当地の人間生活的な面の記述がきっと面白いでしょう。地理といえば伊能忠敬というイメージが強いですが、なかなか別角度から面白い地理学者が岡山にいたことを紹介して下さった大濱文男さんに感謝いたします。

  9月の例会ご案内 
以下の予定で9月例会を開催いたします。ご参加お待ちしています。参加お申し込みください。
                      記
     日時:  平成26919() 午後68  第3金曜日(※通例は第3金曜日です)
     場所:  岡山県立図書館 2階 サークル活動室 

     内容: 「岡山城築城400」   講師: 岡山歴史研究会会長 天野勝昭 氏    
      参加費:700円 (資料代込)


  【9月例会】 テーマ:宇喜多家の人々
当日使用のレジメから 豊富な資料とともにお話していただきます 
1.岡山城築城400年関連事業から
1)宇喜多家を本格的にクローズアップ 
岡山城築城400年関連事業推進協議会設立趣意書と名誉顧問・参与 岡山市東京事務所ホームページより
2)岡山城関連年表  戦国時代から明治時代へ(歴代城主 築城史 城下町形成史 干拓史など)
3)宇喜多同族会  新聞記事(南海タイムス 読売新聞) 宇喜多直系15代宇喜多秀臣氏と宇喜多同族会事務局長高山友禅氏の寄稿文
4)矢野家と平野家  宇喜多秀家公と矢野家  関ヶ原合戦地と矢野家訪問について寄稿文
  宇喜多秀家公と平野屋敷
5)前田家、池田家  山陽新聞「一日一題」と関ヶ原関係地図及び関係資料
2.宇喜多家の系図から
1)宇喜多家略系図と三代年譜
2)三代秘話展(能家 直家 秀家)
3)系図表(宇喜多同族会関係者作成による当代まで)
  宇喜多七家と村田道珍斎関係の詳細な系図)
3.宇喜多家史談会会報から
1)掘り起こされた人物 ア宇喜多キリシタン(宇喜多同族会事務局長高山友禅氏の起稿文
 イ豪姫と謎のふり姫(宇喜多家史談会会長柴田一氏の寄稿文)
2)宇喜多家と光珍寺(宇喜多家史談会事務局長石渡隆純住職の寄稿文)