岡山人物銘々伝を語る会2月例会まとめと3月例会案内です
まず代表代行久井さんの2月まとめです
第55回(2月18日)の例会は 、近藤泰宏さんに、箕作阮甫について語っていただきまし
た。いつものことですが、近藤さんの資料作りにかける情熱はすごいです。内容の深みも、また その人物が生きた時代を捉えるときの地理的・時代的な広汎さも、ともどもに圧巻です。保存版 に相応しい資料です。ありがたいです。
さて、箕作阮甫の人となりは、謹厳実直という性格に加え、いわゆる天才型の人間にあるよう に、広く且つ深く技能や知識を干上がった地に雨がしみ込むように吸収し、「個別」を「普遍」 にまで置き換えて考えることのできる人だったようです。しかも、ただの天才ではなく、知識 を学ぶにあたって、決して断片的なもので満足することなく、“彼らの発想の根源は何に由来す るのか※ にまで降りていって、その科学知識や技術の意義を確かめようとした点は、すでにして、西洋の思考法を大分取り込んでいたようにさえ感じます。
※ ※「聖書にあり」と見抜いた点は慧眼といえましょうし、近藤さんが、聖書の句と辞書の※ 句の類似性の中で例証しているのは、とても面白い着眼でした。
蕃所調所の書庫を通じて、彼や彼の同時代の人たちが西洋科学の方法論に馴れていたがゆえに、明治の近代科学への接近がスムーズにいったのではないでしょうか、そう感じました。
3月の例会は下記のとおりです。
記
日時:平成23年3月18日(金)※ 午後6~8時 (※通例は第3金曜日です)
場所:岡山県立図書館の2階
内容:横溝正史
講師:青山 融(あおやまとおる) 氏(『タウン情報おかやま』の編集長を5年つとめたあと、現在、㈱アス出版企画部長)
参加費:1,000円
横溝正史は戦時中疎開していた岡山を舞台にした作品を多く残しています。その疎開
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