「岡山人物銘々伝を語る会」第54回例会のご案内
第53回(1月21日)の例会は 岡山に来たこともある与謝野晶子について、黒田輝一
さんにお話をしていただきました。黒田さんの青春期の詩との出会いは、数人の友人とのめぐり合わせに始まるようです。披露のあった幾首かの歌は、感傷のうちにもおおらかさが伺えました。ちょうど同会のテーマ、与謝野晶子の滾るような熱情にも通じる思いがしました。
皆さんからあった与謝野晶子評は中々に面白かったです。「従来、包み隠すべきとされていた
男女の情感をまさに赤裸々に且つ高らかに謳い上げている」、「パリの夫鉄幹を追っかけていく
行動力は、まるで恋する青年男女のよう」――とかく恋は人を熱くします。
(ただ、昭和八年六月の岡山旅行中の歌には、そんな熱情は伺えません)
当日は、黒田さんの声掛けで詩歌愛好の女性が集まって下さいました。今後もご参加いただけ るとありがたいです。(代表代行 久井勲さんのまとめ)
2月の例会は下記のとおりです。
記
日時:平成23年2月18日(金)※ 午後6~8時 (※通例は第3金曜日です)
場所:ゆうあいセンター(きらめきプラザ2階) 県立図書館が休館のため今回はゆうあいセンターで行います
内容:箕作阮甫と西洋文明
講師:近藤泰宏 氏(津山歴史人物研究会代表)
参加費:500円
[箕作阮甫] 幕末の蘭学者、洋学者 津山藩の藩医をしていた箕作家に生まれる。幼くして父を亡くし、兄も亡くなり12歳で家督を継ぐ。京都にて漢方医を学び18歳で藩医となるが、翌年江戸に上がり蘭学を学ぶ。江戸で藩医を勤めながら開業し医院を開くが、火災もあり病弱なこともあり翻訳に専心するようになる。種痘館(後の東大医学部)の筆頭を務め幕府の蕃書和解御用を命じられ、ペリー来航の折には米大統領の国書翻訳にも当たる。彼の翻訳した書物は医学、語学、西洋歴史、兵学、宗教学など多岐にわたる。男子はなかったが娘に養子を迎え、その子孫からは多数の学者を輩出している。
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