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2010年7月16日金曜日

山田方谷のメッセージ

県立図書館で毎月第3金曜日、岡山人物銘々伝を語る会
今月は、山陽学園元教授の太田健一先生による[山田方谷のメッセージ]
今日あった。
どちらかと言えば、賛美一辺倒の方谷像が一般に流布されているが、成功者の半面、きわめて人間的な一面も持っておられた。
太田先生の話は、資料に基づき、特に明治期になって起こった百姓一揆から山田方谷の実像に迫るものだ。
山田方谷の語録と言うか、5つの名言、から山田方谷の持つ、特に財政改革の内容を考察する。
山田方谷と言うと10万両の借財を、10万両の蓄財に変え、長州の奇兵隊、のもととなった農民兵を組織したり、軍艦を買ったりと、脚光を浴びているが、必ずしも100%成功したとばかりも言えないせさくもあった。方谷自身が苦悩していた記録もあるようである。残念ながら江戸期の資料の大半が、松山城明け渡しにあたり、岡山藩兵が来る前に焼却処分になり、多くが失われた。しかし数少ない資料の中から[山田方谷のメッセージ]を聞きとることを、太田先生はしている。
山田方谷の掛け値なしの真実の姿の一端を見ることが出来た。

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