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2011年6月1日水曜日

早島で開かれた合唱コンサート コロポーニョと吉備の児島

29日日曜日の午後2時から早島町のゆるびの舎で合唱コンサートが開かれた。
演奏は児島を拠点に3年前に結成された「コロポーニョ」1stコンサートと銘打って、同じく高野敦さんが指揮者を務める「コールゆうぶんげん」が賛助出演、合同での演奏「花に寄せて」には筆者も友情出演させてもらったが、事故のため手も足も不自由になった星野富弘先生が口に筆を含ませながら書いた絵と詩、それに感動して混声合唱組曲に仕上げた作曲家の新実徳英氏、コンサートのプログラムにも新実氏のメッセージが寄せられていたが、突然襲った悲劇にもかかわらず生きる希望を持ち続け、それを絵と詩に描いた星野氏の強い意志と魂の叫びと愛情があふれた曲である。感動的な舞台だった。
最後はアンコールで「吉備の児島」3月に児島で上演された吉備の児島をテーマにした創作ミュージカル「最後の5匹」の挿入歌である。吉備の児島の歴史と風土を表現した、さわやかであたたかな瀬戸の風状の中で伸びやかな希望を感じさせる歌である。作詞は児島在住の江戸川乱歩賞作家の藤原敏弘氏、作曲は同じく児島在住の音楽家亀井由喜子さん、原曲は女声合唱だが今回混声合唱に編曲しなおしての初演奏。亀井女史とミュージカル主演の女の子がゲストとして来場紹介された。

さて、児島の合唱団がなぜ早島でと、少し不思議にも感じたが、私はこう思った。
早島はなんと言っても山陽道と金比羅街道の分岐点、かって児島に上陸した人たちは由加山と熊野社に参拝して早島に出て山陽道を登ったり下ったり、あるいはまた出雲へその道をたどり分かれて行った。今でもそうであるが早島は吉備の児島との接点になる交通の要所。ここに文化が集まりここから文化が開けていく。
早島のゆるびの舎はとても使い勝手がよく、音響もよくて岡山や倉敷の合唱団がよく利用する会場である。
当日は季節はずれの台風で、風と雨の悪天候にもかかわらず300余名の聴衆が集まった。
児島と岡山でかつやくする両合唱団の今後の活躍に期待したい。
コロポーニョ 吉備の児島の記事も見てやってください。

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