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2012年2月15日水曜日

文化と風土

文化を生み出す風土が在る。 吉備の国文化は吉備の風土が生み出したとも言える。 気候温暖で、風光明媚な吉備の国はすべてのものを生み出す坩堝のようだ。 新しい種を培養する土壌のようでもある。 子供を育む女性の子宮のようでもあるかも知れない。 ユーラシア大陸の東の果てに位置する日本列島には世界のあらゆる文明が流れ流れてたどり着いた。 そしてこの列島の中で育まれ、醸成され、あるいは融合して行った。 この列島にはそんな力がある。そしてその中でも吉備の国を中心とした瀬戸内海こそ、その中心地だった。 産業、技術、宗教、文化のあらゆる部門で優秀な人材を排出した吉備の国はそのような風土に養われた地ではなかったか。 かってはすべての産業の基幹となる鉄産の中心地だった[吉備]、土木技術や織物、陶器の製造でも最も先進地だった。 そして精神文化でも数多くの宗教家、知識人、芸術家、文化人を輩出した。 長く政治や軍事の中心は奈良京都など機内や鎌倉、江戸、東京と関東が支配してきたが、相変わらず吉備の国には新しい文化創造の種を宿しているのではないか。 確かに現代の都、東京はその文化は華やかには見えるが本当の日本文化を継承してはいないような気がする。 新しい未来の世界を開く種は吉備の国にある。

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