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2011年12月31日土曜日

吉備の国 秦氏の痕跡を訪ねて

もうすぐ2011年も終わり、新年を目前に控えている。 今年を振り返れば秦氏の痕跡を訪ねた1年だったか! 「法然と秦氏」の研究から始まって、今年は法然上人の800年忌、県立図書館や博物館でも関連の展示があり、様々なイベントも数多くあった。 主催する歴史探訪会でも法然上人の遺跡や秦氏関連の史跡を数多く訪れた。8月には岡山人物銘々伝を語る会で「吉備の秦氏と岡山の人物」の話をさせてもらった。 今年は秦氏に明け秦氏に暮れた一年だったかもしれない。 初詣に高松稲荷に行ったことを始として。 「はたして秦氏か」を書かれた佐藤さんともお会いした。また同じく秦氏の研究をしている丸谷さんともお会いできた。 貴重な情報をいただいた。 来年はさらにこのあたりの研究を深めて行きたい。 この列島、この吉備の地に渡来して、新文化を築いてきた先祖たちの願い、楽土創建の願いを成就すべき時ではとの思いを強く持つ。 今年最後に少し早かったけど訪れた誕生寺と菩提寺の銀杏です。
思えば日本の宗教史、思想史、文化史に多大な貢献をした法然上人、その歴史を形作って来たルーツを訪ねると、渡来してきた秦氏の歴史に行き当たる。 郷土史、文化史に脈々と流れる秦氏の歴史に来年もスポットを当てて行きたい。

正木山

姫社神社の総代の板野さんに誘われて正木山に登った。というか連れて行っていただいた。結構険しい山道を最後は四駆で無いと登れない様なでこぼこの悪路。盗掘者を防ぐためだとか・・・ 山上に正木神社、本殿は磐座である。
拝殿の前鳥居脇にある電波塔
誰がこんなところに塔を建てたのか! 正木山は秦地区の本体とも言うべき神聖なところ、その拝殿の目の前にこんな巨大な塔を建てるとは!恐れ多い! ここで正木山の開発を自ら始めた総社の市議さんとばったり出会う。途中にあった手作りの看板はその市議さんが自分で作ったそうだ。
少し離れた峰のいただきに極めて眺望の良いところがあり、そこに社か拝殿か建物の跡
ここからなげめる眺望は最高である。吉備の平野が眼下に、はるか児島、四国まで眺められる。
かってこの地にはるばる海を渡って来た渡来の人々もこの山に登り同じ景観を眺めたに違いない。そしてここに磐座を築き祈りをささげてこの地の開発に努めた。 そして築かれた吉備の国、わが先祖の思いを強く感じる。 今はあれ廃れた正木山 鬼の城には今観光客があふれているが、ここはもっと、その前の時代に住んだ人々がまごころをささげたところ。 この山の中腹に最近一丁グロ古墳が発見され話題になっているが、もう一度この山注目してみるべきでは!

2011年12月27日火曜日

内村鑑三と美作聖人森本慶三

12月16日の「岡山人物銘々伝を語る会」は津山市在住の近藤泰宏氏による「内村鑑三と美作聖人森本慶三」であった。 内村鑑三といえば、無教会派のクリスチャンとして有名だが、この内村鑑三氏が何度か津山を訪れていると言うことで、招いたのが美作聖人といわれる森本慶三氏である。 近藤氏の話によると、森本慶三氏は津山藩御用の商人の家系に生まれ、津山の代表的商家に生まれたが、東京にて在学中に内村鑑三の教えにふれその弟子となった。 津山に帰ってはキリスト教の精神に基づき福祉と教育に投入した。私費を投じてキリスト教図書館を建て、戦後はキリスト教図書館高校を設立した。また自然史博物館を立て、青少年の教育に貢献した。美作の多くの人々から聖人として尊敬を受けた。 美作は多くの偉人を排出したが、その中の代表的人物が法然上人であろう。その後も多くの偉人が生まれた。森本氏のような人物が出る風土が在ったことがうかがえる。

リサイクルブックと吉備楽土

本のリサイクルを始めました。 その準備などで忙しくてブログの更新も遅れています。 それにもう一つ文化創造のプログラムを始めています。 歴史研究と時代評論も続けるつもりなので、どれかにメインをおかないと潰れてしまいそうです。 ただ、それらは密接につながっているので、どれも切り捨てることはできなさそうです。 発信地は岡山ですが、郷土の人物伝を見てみると、日本の歴史と文化に貢献した人物が実に多い。 その精神的風土は何処から来ているのか?と言うのが一番のテーマです。 そしてそれを、どのように生かしていくのか? 今日本の国は一定の経済的豊かさと一応の平和を享受しているようですが、本当にこれでいいのかと思うことがあまりにも沢山あります。 「何とかしなければ」と言うのが多くの人々の共通する実感ではないでしょうか。 このブログがその小さな一助になればと言うのが小生の願いです。 いい方法を見つけて行きたい、率直にそう思っています。

2011年12月15日木曜日

県立図書館に貴重資料 広重の浮世絵

県立図書館に新しい貴重資料が入ったと入り口に展示があったので、早速お願いして見せてもらった。 広重の「備前田ノ口」
県立図書館の紹介のページ この中でも紹介しているが、広重は田ノ口がお気に入りのようだった。 故郷の情景を、有名画家の浮世絵で見るのも不思議なもの 瑜伽山詣でが江戸期は全国的に有名だったようである。 さて、もう一枚は広重(二代)の「備前龍ノ口」
龍ノ口も有名な・・なぜか嵐の図 あらためて、絵画の残す力を感じる。

2011年12月7日水曜日

世界平和の実現をめざす、世界連邦全国宗教
者岡山大会が神道山の黒住教本部で4日開催されました。今回が33回目のこの大会は、全国の様々な宗教の代表がえ宗派を越えて集まり、平和を祈念しました。ジャーナリストの知人に誘われて行きましたが、このように各宗教が宗派を超えて集まるのは意義のあることだと思いました。