「岡山人物銘々伝を語る会」第57回例会のご案内
代表世話人代行 久井 勲
第56回(3月18日)の例会は 、青山 融さんに横溝正史ついて語っていただきました。
横溝正史は戦時中疎開していた岡山を舞台にした作品を多く残しています。昭和50年代に
は映画・テレビにと一種“ブーム”のような高まりがあったのを憶えています。その流れからか、
いまも、○○殺人事件とか、トリックの解き明かし-----しかもそのトリックを解明するには数十
年昔に遡らなければならない-----を一つの特徴とする”異次元的”な事件とか、を典型とする
ドラマが人気を集めているようです。
青山氏の語りは、横溝正史自身のひととなりを含めたエピソードが多く、”マニア”を喜ばすネタがいっぱいありました。トリックの可否や、登場人物の名前のいわれ(作家自身あまり深く
考えていなかった、とは面白い)から、果ては、架空の人物、金田一耕助自身のキャラクターの
裏話など、なかなか面白かったです。
また、江戸川乱歩や松本清張など彼の時代に前後する作家たちとの違いについても、語ってい
ただき、なるほどそういう特色があるものだなあ、と頷かされました。岡山の歴史にして、また
文学ジャンルの話というのは、けっこう人を惹きつけるところがあります。
4月の例会は下記のとおりです。
記
日時:平成23年4月15日(金)※ 午後6~8時 (※通例は第3金曜日です)
場所:岡山県立図書館の2階
内容:「永井荷風と谷崎潤一郎、疎開先岡山での交遊について」
―断腸亭日乗と疎開日記から―
文化勲章を受けたこの文豪二人に意外なところに接点があり、お二人の短い期間ですが、岡山での交わりには興味がわいてきます。ぜひお誘いあわせの上たくさんの方がおいでくだされば幸いです。(大濱さんからの手紙より)
講師:大濱文男 氏
参加費:500円
参加希望の方は
吉備楽土まで
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