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2013年9月20日金曜日

岡山人物銘々伝を語る会 「帝都女子医科専門学校(現東邦大学、ドラマ梅ちゃん先生の梅子が学んだ学校のモデル)の創立者額田豊・晋兄弟」

今日は「岡山人物銘々伝を語る会」の例会でした。
 今日のテーマは「帝都女子医科専門学校(=現東邦大学、ドラマ梅ちゃん先生の梅子が学んだという学校のモデル)の創始者、額田豊・晋兄弟)」講師は田中浩明さんでした。
 これまで地元でもあまり知られていなかった豊田兄弟ですが、日本の女子医学の振興に尽くした功績は大きい!
現在の東邦大学の前身は帝都女子医科専門学校で大正14年に設立された。私費を投じてこの学校を創立したのが、現在の瀬戸内市長船出身の豊田兄弟であった。額田家は新田氏の子孫で、1800年ころ邑久郡長船に移り住んで代々医者の家系であった。額田家は四男一女の兄弟で、医師であった父親が癌で早く亡くなったので、母親は苦労しながらも息子たちを立派に育てた。医師となった豊・晋兄弟のほか3男は陸軍中将にまでなるなどみな優秀だった。
 女子医科専門学校設立の動機は、豊がドイツ留学中、ドイツの女性が科学的知識が豊かであることから、女性も自然科学を学ぶべきであると考えていたことと、大正末から昭和にかけて男性の医師不足が懸念された時代的背景があった。豊田兄弟は郷土出身の平沼騏一郎や宇垣一成のほか大原家の支援、協力を得て難しいとされた女子医科専門学校の設立にこぎつけた。
 帝都女子医科専門学校(現東邦大学)は蒲田駅の近くにあるが、NHKのドラマ梅ちゃん先生も蒲田駅界隈がドラマの舞台であり。豊田兄弟の設立した医科専門学校がモデルとなっている。ドラマの制作には東邦大学が全面的に協力している。
 今日の会には、東邦大学卒業のお二人の医師の先生のほか、出身地の瀬戸内市方面からも何人もの方が、参加してくれて、大変話も盛り上がりました。
 来月は、同じく第3金曜日午後6時から県立図書館で、原爆被爆者の治療に挺身した「蜂谷道彦先生」の話を蜂谷道彦顕彰会の井上先生からお話を伺う予定となっています。

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